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第7回富山マイクロ手術道場

2018年9月15日(土) 13:00〜18:00、脳神経外科「道」を究めるべく、3名の名だたる「師範」をお招きして第7回富山マイクロ手術道場を開催させていただきました。
まずは「稽古」と称して、当科の高 正圭は脳神経外科手術の基本中の基本である「経シルビウス裂アプローチ」、齋藤久泰はこれまた全ての脳神経外科医がマエストロになるべき「バイパス手術」について近年の自らの伎倆の進歩をプレゼンするとともに、何を考えてどう修練してきたのかを解説してもらいました。聴衆や「師範」の先生方から数多くのご助言をいただきました。黒田は事前にチェックはしていませんが。二人とも入念に準備した出色のプレゼンをしてくれたことが嬉しかったです。毎日手術を闇雲に繰り返すだけではなく、時には立ち止まって、自らの伎倆についてとことん考え抜く時間がとても重要であることをあらためて確信した「稽古」でした。
三名の「師範」からも、魂のこもった渾身のご講演を賜わりました。
瀧澤克己先生(旭川赤十字病院)からは「バイパス術を極める」と題して、バイパス手術について基本的な技術、自らの進歩の話題から始まり、世界最先端の超難度バイパス手術、限られた設備・器械の環境のもと後進国で実施する医療支援などについて彼の外科医としての長足の進歩についてご講演いただきました。
剣友・坂田勝巳先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター)からは「Orbitozygomatic approach」を中心に頭蓋底外科の真髄について、自らの外科医としての歩み、世界の達人との交流と重ね合わせながら素晴らしいご講演を賜わりました。特に手術伎倆の伝播における「守破離」、そして手術の「道」と剣の「道」の符合について剣士のお立場からわれわれに説いてくれました。
わが師・上山博康先生(禎心会病院・脳疾患研究所、富山大学客員教授)からは「血行再建ー私の挑戦」と題して、若き日における都留美都雄先生、伊藤善太郎先生との出会いから始まり、常識を打ち砕いて治療困難な疾患を治療するために開発してきたさまざまな手術方法や手術器械の真髄についてご講演いただきました。「目の前の患者さんを治す」ために医者になったわれわれは、心技体ともに優れた外科医になることを生涯目指さなければならないことをあらためて教えていただきました。

予定を1時間近く上回る5時間にわたるロングラン道場でしたが、外科手術の真髄と外科医の心得と矜持に触れることができ、誇張抜きに姿勢を正すとともに身震いするような感激に浸ることができました。お越しいただいた3名の「師範」の先生にあらためて深謝申し上げます。

The 7th. Toyama Microsurgical Training Colosseum

We held “Toyama Microsurgical Training Colosseum” on September 15, 2018. Two neurosurgeons at our department presented their recent progress of surgery for trans-sylvian approach and bypass surgery, respectively. Then, three expert neurosurgeons from Asahikawa, Yokohama, and Sapporo gave us the lectures on bypass surgery, skull base and orbit surgery for brain tumor, and complex bypass surgery and developments of surgical equipments. We could learn about the passion, philosophy, and advanced technique for neurosurgical disorders in this “Colosseum”.
Boys and girls, be ambitious!

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