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ベルリン留学報告記 Vol. 4

2014年4月からベルリンのシャリテーに留学している堀 聡先生からの留学レポート第4報が届いたので掲載させていただきます。

留学2年目に突入して早4ヶ月が過ぎました。ベルリンの夏は本当に過ごし易く、心地いいかぎりです。
2年目となり、日常生活、仕事の流れ・システム、いずれにおいても少し余裕が出てきたこと、また病院スタッフにも認知されてきたこともあり、色々な面で活動し易くなってきました。1年目も自分なりに試行錯誤しながら精一杯やってきたつもりですが、逆に考えますと、シャリテーの様に多くの留学生が入れ替わり立ち替わり来る施設において、ある程度認められるには最低1年はかかるものなのかなと感じております。
やるべき仕事も徐々に増え、日々の手術には精力的に参加させて頂き、特に私が興味を持っているバイパス手術においては、ほぼ全例第一助手として参加しています。ここChariteでは、もやもや病患者に施行した標準的な血行再建術の効果が不十分であった場合、追加治療としてradial arteryグラフトを用いたバイパス手術を一つのオプションとして施行しており、その有効性を経験しています。これに関してまとめた論文が最近、World Neurosurgery誌に受理されました。また、Chariteにおける微小血管減圧術の手術法に関してまとめた論文は、教授のチェックを受けているところです。さらに、黒田教授とVajkoczy教授との打ち合わせにより行う事となった、富山大とChariteとの共同研究にも携わらせて頂いており、まだデータチェックの段階ですが、興味深い結果が出るものと信じております。このように学術面でも徐々にではありますが、前進を感じています。
このページでも既出ですが、去る7月2日〜4日にベルリンで第4回国際もやもや会議が開催されました。私はChariteからの演題として”EC-IC bypass with radial artery graft”を、富山大からの演題として”Surgical anatomy and preservation of middle meningeal artery during bypass surgery for moyamoya disease”をそれぞれ発表しました。本学会では、臨床・基礎系ともに多くの演題が用意され、各施設の多様な考え方を学ぶ良い機会となりました。とにかく気候もディスカッションも熱く、情報量満載の3日間でした。もやもや病の学会という事で、日本からも多くの脳外科の先生方がベルリンに集いました。当科から参加された黒田教授、柏崎先生とも久々にお会いでき、大変有意義でした。また、過去にChariteに留学経験のある先生方ともお会いする事ができ、おいしいドイツビールを片手に、留学話や近況を語り合い、大いに交流を深める事が出来ました。このような他大学の先生方とつながりができたのも留学を通じての大きな財産ですし、今後皆で切磋琢磨し、脳神経外科の発展に貢献することができたらなと思います。
慣れて来た留学生活とはいえ、「まだまだ、一歩一歩」といった感じですが、引き続き精力的に活動して行きたいと思います。

Report from Dr. Satoshi Hori in Berlin Vol. 4

Dr. Satoshi Hori is studying at Department of Neurosurgery, Charité, Berlin under the direction of Prof. Peter Vajkoczy since April 2014. This is the 4th. report from him.
Photo of Dr. Satoshi Hori at International Moyamoya Meeting in Berlin.

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