富山大学医学部には、3年生が4週間にわたって基礎あるいは臨床の講座で実習を体験する「基礎配属」なるコースがあります。今回は二人の学生Oくん、Sくんが脳神経外科のコースに参加してくれました。大学での病棟、外来、手術を見学に加えて、顕微鏡下でのマイクロ手術シミュレーション、脳腫瘍細胞の培養と薬物治療の実験、市中病院の見学などをこなしてもらいました。あっと言う間の4週間でしたが、二人とも一週間の延長を希望してくれて、昨日、5週間の実習を終えました。
この「基礎配属」ではレポートの提出は義務づけられていないようですが、二人は大量のレポートを作成して提出してくれました。学生が何を考え、何を目指しているのか?われわれに何を望み、何を期待しているのか?医師であり教員でもあるわれわれにとっても大切なヒントが込められたレポートでした。彼らの前途にエールを送るとともに、われわれも新たな気持ちで仕事に励みたいと思います。