トピックス

脳神経外科疾患メモ Vol. 17 「越中八策」の巻

 近年、頚動脈狭窄症の患者さんが急速に増加しています。頚動脈狭窄症は、さまざまなメカニズムを介して、一過性脳虚血発作(TIA)や脳梗塞を招く動脈硬化性疾患の一つです。この疾患は、冠動脈狭窄症、腎機能不全、閉塞製動脈硬化症(ASO)など、全身の動脈硬化性疾患を合併することも多いのが特徴で、頚動脈内膜剥離術(CEA)や頚動脈ステント留置術(CAS)を安全に実施するには、その前後の管理には細心の注意を要します。
 当科では、患者さんの病状に合わせてCEA/CASを安全かつ確実に実施していますが、当科の方針を社会に広く認知していただき、学生・研修医の教育にも反映するため、このたび富山大学脳神経外科 頚動脈狭窄症治療心得「越中八策」を策定しました。もちろん、1867年に坂本龍馬が策定した「船中八策」のオマージュです。

We have established “Toyama Carotid Eight Rules” to safely and completely treat the patients with carotid artery stenosis in the whole world.

関連記事

  1. 第5回夏山フェスタ2017
  2. 脳神経外科医への道 Vol. 60
  3. ニューロサイエンスの旅 Vol. 55
  4. 日本脳循環代謝学会2019
  5. ニューロサイエンスの旅 Vol. 10
  6. 富山紀行 Vol. 15 富山城の巻
  7. 富山大学脳神経外科・脳腫瘍レビューボード
  8. 医学部3年生の臨床実習2014
PAGE TOP