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ニューロサイエンスの旅 Vol. 3

脳梗塞や脊髄損傷で失われた運動・知覚などの神経機能を回復させるために古今東西、数多くの試みがなされています。その一つの試みとして、brain-machine interface (BMI; 脳介機装置)があります。BMIを応用した技術の一例として、脳波を解析して人の意思を読み取り、電気信号に変換して機械に出力することで、失われた四肢の運動を機械に代行させる方法論が挙げられます。

われわれが目的地への道順を記憶しながら目的地にたどり着く際には複雑でダイナミックな脳機能を必要としますが、今回は、コンピューター上の仮想空間を利用して、道順を記憶してジョイスティックで仮想空間への移動を繰り返す場合、脳波のα波、θ波が大脳皮質−大脳皮質間および大脳皮質−上肢筋間の連絡にとても重要な役割を果たしていることが判明しました。つい先日、当科の堀聡医師が富山大学医学部システム情動科学の西条寿夫教授のもとで研究した成果として発表されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23813271

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