最近、米国のProf. Michael Lawtonのグループから興味深い論文が出版されました。「もやもや病の診断と治療に関する文献計量学的解析」と訳せばいいのでしょうか?
1969年、もやもや病という病名が正式に使用されるようになってから2020年までの約50年間に出版された、もやもや病の論文のうち、これまでに最も引用された上位100論文を解析しています。その第3位に、2008年に黒田がLancet Neurologyに書いた総説がランクインしています(Table 1)。また、この総説は1年あたりの引用数が多い論文の第2位にランクインしています(Table 2)。この総説は黒田が最も心血を注いで書いた論文なので、今回の評価は素直に嬉しく感じました。
さらに、上位100論文の著者としても第4位にランクインしていました(Table 3)。そして、その研究機関としても、黒田がかつて働いていた北海道大学が第2位にランクインしており、大変感慨深い結果が示されていました(Table 4)。
今回「文献計量学的解析」なるものに初めて目を通しました。若い先生たちは、このような解析手法も一つの仕事になることを学んで下さい。