脳室内・脳室近傍腫瘍を有する患者さんを診療するにあたって、神経内視鏡手術は、腫瘍生検術のほか、合併する水頭症に対する神経内視鏡的第3脳室開窓術 、透明中隔開窓術など多岐にわたる非侵襲的医療を提供する上できわめて有用なデバイスです。当科でも、長年にわたって全国屈指の神経内視鏡の使用経験が蓄積されています。
今回、当科における神経内視鏡の成績をまとめて「脳神経外科」に発表させていただきました。ぜひ、ご一読下さい。
黒崎邦和、林 央周、浜田秀雄、永井正一、遠藤俊郎、黒田 敏:神経内視鏡を用いた脳室内および近傍腫瘍の生検術—現状と課題。脳外42:205-211, 2014
脳室内・脳室近傍腫瘍の診療に際して、神経内視鏡の役割は今後も大きくなると考えますが、当科では診断および治療成績のさらなる向上を目指して、ハード、ソフト両面での技術革新を進めています。