患者さんのCT・MRI・脳血管撮影などの画像データは、術前のみならず、手術中も大変有用な情報を提供してくれます。
これまでは手術中に画像データを再チェックする際、患者さんから一旦離れて、手術室の壁に設置された大型モニターまで移動して見る必要があり、どうしても手術の中断が余儀なくされていました。
しかし、患者さんの画像データをDICOMファイルのまま取り込んでおいた「iPad」を滅菌パックに入れて使用すると、顕微鏡手術をしながら、その場で画像を確認して次のステップに進むことができるので、これまで以上にスタッフ間のディスカッションやコミュニケーションを迅速かつスムーズに行なうことが可能になりました。いい時代になったものです。写真は脳動脈瘤頚部クリッピング術の際の一コマです。