トピックス

第100回富山県脳神経外科医会に寄せて

Memorial Lectures
1)富山市民病院・部長 宮森正郎先生
 「脳神経外科手術を成功させるには」
2)市立砺波総合病院・院長 伊東正太郎先生
 「砺波病院の先見性と住民の純朴さ」
3)富山県立中央病院・部長 本道洋昭先生
 「富山での四半世紀を振り返って」
4)富山大学・学長 遠藤俊郎先生
 「加速するAI技術と変化(退化)する人間脳」

 2017年7月12日、富山県脳神経外科医会は第100回となる節目の刻を迎えました。この記念すべきタイミングに伝統ある富山県脳神経外科医会に在籍していることができる者の一人として大変嬉しく、かつ、誇りに感じています。この第100回医会開催記念誌「富山県脳神経外科医会の歩み」は、遠藤俊郎(富山大学・学長)のご発案により、皆様からお手元の資料を拝借させていただいて編纂いたしました。
 残念ながら一部の資料は散逸していましたが、第一回富山県脳神経外科医会は、昭和56年(1981年)12月26日に清月にて「富山脳外科医の集い」として開催されました。それ以来、36年以上の長きにわたって、富山県脳神経外科医会は年2〜3回のペースで開催されてきました。富山県では、昭和38年(1963年)から現在に到るまで新潟大学、金沢大学、金沢医科大学、岩手医科大学、富山医科薬科大学(のちに富山大学)など、複数の大学出身の先生たちが脳神経外科の診療に従事していますが、本医会はわれわれの膝を交えた交流に非常に大きな役割を果たしてきたことは疑うべくもありません。この100回を数える医会のほかに、番外編として毎年1月に数多くのメンバーが各施設から集い「新年会」を開催しているのは、そのよい証左です。
 この「富山県脳神経外科医会の歩み」を読んでいると、富山県の患者さんのために日夜、他事も顧みず献身的に貢献してきた数多くの脳神経外科医たちの軌跡を、そして彼らの汗と涙を垣間見ることができるような気がするのは小生だけではない筈です。気のせいか、高久 晃先生(富山医科薬科大学・名誉教授)の懐かしいお声が聴こえてくるような気がします。
 この記念誌が年配の先生たちには懐かしく輝かしい昔日を振り返って明日への活力となり、若手の先生たちには先達の歩んできた道標として将来に思いを馳せるきっかけとなれば、編集者としてこれに優る幸せはありません。次なる第200回富山県脳神経外科医会に向けて、お互いに切磋琢磨してながら日々成長したいと念じております。
 最後に、この記念誌は遠藤俊郎のご発案により、富山大学脳神経外科の秋岡直樹先生、竹内佐和子さん、高戸賀子さんにお手伝いいただいて作成させていただいたことを記し、ここに謝意を表したいと思います。

富山大学脳神経外科 黒田 敏
「富山県脳神経外科医会の歩み」あとがきより改変引用

The 100th. Memorial Meeting of Toyama Society of Neurosurgeons

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