去る8月28日(木)〜29日(金)、当科の富田隆浩先生が中心となって、頭蓋底手術解剖セミナーを開催しました。本セミナーでは、本年も解剖学教室の一條教授、押川先生に一方ならぬご協力を賜わりました。また、昨年、本セミナーを立ち上げた際には、福島県立医科大学脳神経外科の斉藤 清教授に多大なるご助力をいただきました。この場をお借りして、あらためて御礼申し上げます。
この2日間、当科および関連病院のメンバーが取り組んだ主な手術アプローチは以下の通りです。
① Orbit-zygomatic approach
② Anterior trans-petrosal approach
③ Posterior trans-petrosal approach
④ Trans-choroidal fissure approach
⑤ Others
富田隆浩先生曰く、
「ドリルによる頭蓋底の削除では、その範囲の把握だけでなく、観察する角度の重要性、数㎜の削除の違いによって生じる不具合等、大変勉強になりました。小脳テントを切開し、滑車神経から下位脳神経に至る術野を展開できた時の感激は格別のものがあり、臨床で活かせるよう決意を固めました」
今後も定期的に本セミナーを開催することで、当科から一人でも多くの「息の長い本当の意味での外科医」を育成したいと考えています。